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【雑学】キッズスポーツ団体に於ける区分の概要まとめ(サッカーの場合)(感想つき)

時折、ご質問頂く内容で少しまとめさせて頂きます。


運営者目線、指導者目線での記述となります。

そして雑学と申しますか…簡略的に「だいたいこんな感じなんだ」とご認識頂けるとわかりやすいかもしれません。

 

【キッズスポーツ団体に於ける活動区分の概要まとめ】

我が国だけでなく先進国諸国には社会福祉活動の一環に留まらず、様々な活動団体の様式/形式があります。


ここでは、我が国日本の場合、特にサッカー(football)の場合についてまとめます。


日本のキッズサッカー活動団体の様式/形式は主に4つに分かれます。

1.スポーツ少年団 ※注1

2.クラブチーム (街クラブ)

3.スクール活動

4.その他の活動


ですが、大別されたあともそれぞれの様式的/形式的機能を横断的に担う団体が相当数増えてきています。


《※注1》

ここでいう「少年」とは法的な表現であり「未成年男性」を指す言葉ではありません。


次の項で各団体の特徴などについてまとめます。

 

では、それぞれの団体的な特徴をまとめます。


1.スポーツ少年団(少年団)

スポーツ少年団とは、元々は『日本スポーツ協会』(JSPO) に加盟し各種活動や主催大会などに参加する団体を指します。


近年では、当該団体に加盟せず活動する団体もあります。

その場合、呼称として「少年団」と呼ぶこともあります。


大きな特徴として…

「スポーツ少年団」(少年団含む)は各地域に於けるボランティア活動の一環として捉えられることが多く、日々の組織運営も団員(※注2)や団員家族が担っています。


先述の通り、多くの方がボランティアとして無償で関与する事が大半を占めるため活動費(月会費)が安く抑えられている傾向があります。(※注3)

その分、日々の活動を精算するために、随時や半年に一度の程度のスパンで追加の会費徴収が行われる場合もあります。

同様に精算金が積立に回ったり、返金となったりもします。


あくまで各地域の方々による善意で運営されている為、団体ごとに運営的な特徴が異なります。


指導面に関してです。

繰り返しの記述となりますが、指導者も多くの方はボランティアとしての参加が多く、生業を持ちながらの活動となりますので多くを望むことは少し酷かもしれません。

「街のおじちゃん/おばちゃん/おにいさん/おねえさん」が関わってくれるため、指導力に差異が発生することが多く、活動の際は同じ団体内でも各学年ごと特徴が出る事もまま見かけます。良くも悪くも「キッズスポーツ活動としての質」としても、もっとも差異が出やすい傾向がある様にも見受けられます。


ですが…後述のクラブチーム指導者に負けない情熱や知識を持ち、人格者の方も数多くおられます。実際、素晴らしい指導者の方が団体内に一番多いのもスポーツ少年団です。


そして、これらの活動が日本のキッズスポーツに於ける根っこを支えています。


西欧州諸国でもなんだかんだ一番団体数が多いのは「少年団」です。


《※注2》

便宜上、団員と呼ばれる事が多いですが、法的解釈としては家族を含め「構成員」と呼ばれます。

《※注3》

500円/月~3,000円/月あたりがボリュームゾーンです。

 

2.クラブチーム(街クラブ)

クラブチーム(街クラブ)とは、その名の通り、「Club」であり「法人」や「団体」と言い換えられることができます。


クラブチームと呼ばれる団体様式のうち更に2つに細分化されます。

◆営利団体主導 (※注4)

◆非営利団体主導 (※注5)


スポーツ少年団との一番の違いは「運営母体」です。

スポーツ少年団をボランティアによる「街の寄り合い」と捉えた時、多くのクラブチームは組織化が進んでおり、多くの場合は運営母体が何らかの団体であり法人格を有していることが多い印象です。


法人格を有していることもあり、運営者や指導者は正業/副業問わず一定のフィーを受け取っていることが多く、その分、指導力も画一化されていることも多いです。


団体として指導コンセプトを持ち、チーム(集団)としての独自性が担保されていることが多く、なおかつ保護者の時間的拘束の負担が少ない事も特徴でもあります。


その為、月会費(月謝)は少年団より高くなる傾向があります。(※注6)


クラブチームの多くは『日本サッカー協会(JFA)』に加盟し、団体によってはJSPOにも加盟しています。このあたりをスポーツ少年団と比較した時、そこまで差異はありません。


俗に言うところの「強豪」はクラブチームであることが多いので、やはりサッカーの専門教育という観点からは相対的に優れていることが多いことでしょう。


デメリットとしてはやはり職業コーチが多い為、指導者本人が他団体への引き抜きや転職に応じる事が往々にしてあり勤続が短くなる傾向が見受けられます。


とはいえ…労働者としては自身のキャリアに対するステップアップは当然の権利と結果であり、これを責めることも酷ではないかとも考えています。


《注4》

主にJリーグ関連組織などの事業会社など

《注5》

主にNPO(特定非営利活動法人)、一般社団法人(非営利型)、NGOやFoundationなど

 

3.スクール活動(サッカースクール/アカデミー)

スクール活動もその名の通り、「学校」「塾」と言い換えられる事ができます。


前述の「クラブチーム」との違いとしては活動内容の比重が挙げられます。

一般的にサッカースクールとは「トレーニング」すなわち「練習内容に特色」を持って、地域の選手を広く受け入れている団体を指すことが多いです。


これまでスクールの多くは、業界団体や統括組織に加盟せず独自の活動を進めてきました。

それは、「対外試合をほぼ行わず」「練習場所を提供すること」に特化した活動でした。


そして、多くのJクラブ下部組織が普及活動の一環としてクラブコーチ(スクールコーチ)を各会場に派遣し「サッカーに触れる場」を提供してきました。


ですが…近年はスクール活動を提供するクラブチーム、対外試合も積極的に行うJFA非加盟団体としてのスクールクラブ(※注6)も増え、最初に書いた通り活動域を横断するような多様化を見せています。


運営母体としては主宰者が運営責任者を兼ね、さらに指導責任者を兼ねる個人事業の一環であることが多く、それぞれに法人格を有していることも増えてきました。


もはや特定の団体(※注7)以外は、クラブチームと差異がないのかもしれません。


費用面についてもかなり千差万別ではありますが、特徴として「週あたりn回の参加」に対して変動することが多いとお見受けしています。


《※注6》

あえて「JFA非加盟」でクラブチーム活動を行っている団体全般を指します。

「非加盟クラブ」とも呼称したりします。

《※注7》

 

4.その他の活動

上記3つに分類出来ない活動全てを内包しています。


例えば…近年多いのが「プライベートチーム」と呼ばれる有志が集まって対外試合や練習会を実施しているパターンです。

同一団体内の仲間が集まったり、SNSを通じて共感した仲間であったり、各ご家族を中心したマイクロコミュニティによる活動が増えていたりします。


同様に個人参加型プログラムとしてスポーツ系インフルエンサーが随時実施する活動も広がりを見せています。


 

【まとめのまとめ】(感想)

・キッズサッカー団体は「運営母体」によって呼称が変わる。

・それぞれに得手不得手の分野がある。


・地域密着、家族ぐるみでエンジョイプレイなら「スポーツ少年団」

・スキルアップもステップアップも、練習も試合もなら「クラブチーム」

・特化された練習をしたいなら「スクール活動」


・運営母体が変われど、活動域は横断的に広がっている。

・多様化、細分化される団体コンセプトの見極めが全て。


・どの種類の「楽しい」を採用するかは家庭の方針。

 

【余談】

様々な呼称があり、様々な活動分野がありますが…


私たちCAテンペスタは、団体の運営として考えうる最もハイブリッドな運営法を自負しています。それはできるだけ各運営方式のデメリットを消した運営です。


《少年団あるある》

・当番制や車出し義務(配車)がある。

┗CAテンペスタにはありません。(有志の乗り合い程度)

・複数チーム編成がなくて試合に出られない。または出場時間が短い。

┗CAテンペスタにはありません。(学年ごとに1チーム編成)


《クラブチームあるある》

・それでもクラブコーチごとに指導力の差異がある。

┗CAテンペスタにはほぼありません。(ほぼ全ての練習や試合引率はCCが担当します)

・入団セレクションがあるor部内セレクションがある。

┗CAテンペスタにはありません。(ただし学年の人数によってはレベルチェックを実施)

・練習での待機時間が長くプレイ時間がとれない。

┗CAテンペスタは少数精鋭主義。(学年ごとmax12名編成)


《スクールあるある》

・練習で培ったスキルを発揮できる場がない。

┗CAテンペスタは試合もたくさんあります。(ほぼ毎週~2週ごと)

・参加回数が増えると会費が上がる。

┗CAテンペスタは週何回練習に参加しても会費は一律です。(最大週7日から選べます)












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